久しぶりに故郷北陸の空気を吸ってみたくなり、2日間の小旅行に行ってきました。
お目当ては“桜”です。今年は全国的に開花が早くて、加えて数日前に台風並みの低気圧が吹き荒れた後でもありますから、期待外れを覚悟して出かけてみました
《一乗谷朝倉氏遺跡》
一乗谷は福井市内を流れる足羽川の支流:一乗谷川に沿った峡谷一帯のことです。戦国時代の朝倉氏の遺跡がそっくり残っている稀有な場所であります。
こちらの桜は待っていてくれたかのように満開でした。ラッキー!
(唐門と薄墨桜)
ここは何年か前に大手企業のCM紹介がありました。キャッチコピーは確か“なにもないところがいい‥”でしたね。
遺跡ですから本当になんにもありません。川沿いに山野が広がっているだけの所に、ポツンと“唐門”だけが残っていました。
何もないといっても観光客用に忠実に復元された町並みが一区画あります。
一乗谷の第一印象は“極楽浄土ってこんなふうかな‥”で、かなりの好感度です。満開の桜がそう思わせてくれたのでしょう‥。もしも桜の季節を外していたら、きっと心から何もない所だと思ったことでしょう‥。
しかし、ここは何もなくてもホッと息抜きができる場所のようにも思います。
一乗谷には民家も点在しています。その中の一軒はお父さん犬(※ソフトバンクCM)の実家とのこと、こちらで蕎麦の昼食をいただきました。
《福井市内》
福井市内には日本最長と言われる足羽川桜並木があります。
春爛漫の桜を車窓から眺めていると、間もなく福井市のド真ん中にある福井城址に着きます。現在は市役所に占拠された感ありですが、北西の一角に往時の面影を留めた場所があります。
こちらの桜は満開を少し過ぎたばかり、御堀に美しい花筏(はないかだ)が出現していました。
隣接した松平様の養浩館庭園も拝見しました。回遊式の素晴らしい大名庭園ですが、なぜか桜樹は一本もありませんでした。
福井市立歴史博物館では常設展示と併せて“麗しきチベットの仏たち”という特別展示を参観しました。色鮮やかな砂の曼荼羅に印象深いものがありました。
この後、どんよりとしたいかにも北陸らしい空のご機嫌を伺いながら、宿泊地の加賀:金沢へと向かいました。明日に続きます‥